株式会社 小学館小学館 みんなの教育技術実績

運用保守効率の低下
立ち上げ当初のWebサイトは機能が複雑化し、運用や保守の効率が大きく低下していました。特に70名を超える編集者が関わる中で、更新作業の属人化やCMSの操作負担が課題となっていました。また、ユーザーの回遊性が十分に確保されておらず、デザインや導線の見直しを通じて、より使いやすく魅力的なサイト体験を実現することが求められていました。

既存の資産（WordPress環境）を活かしながら、編集効率と表示パフォーマンスの改善を目的に再構築を実施しました。編集フローの整理、キャッシュ最適化、運用負荷を軽減しつつ安定した更新体制を実現しました。加えて、UIデザインを刷新し情報構造を再設計することでユーザーのサイト回遊を促進する導線設計を行いました。

前任ベンダーからのシステム引き継ぎを担当し、デザイン改修とCMSリプレイスを主導しました。引き継ぎ時には、既存構成の技術的課題を洗い出し、再設計方針を定義した上でスムーズな移行を実現しました。2020年の引き継ぎ以降は、保守・運用フェーズにおいても技術支援と改善提案を継続し、安定稼働と継続的改善の両立を支えています。

リニューアル後、CMSの編集操作性が大幅に向上し、70名を超える編集体制でも効率的に更新が行えるようになりました。これにより、更新工数を従来比で30%以上削減し、運用チームの負荷軽減と品質の均一化を実現しました。また、サイトパフォーマンスも改善し、ページ表示速度を平均40%向上。ユーザーの直帰率が低下し、PV数・滞在時間の増加につながりました。
2021年のリニューアル以降も、継続的な運用・改善を通じて、社内編集チームの内製化を支援し、マーケティング施策の迅速な反映が可能な運用基盤を確立しています。